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京都通信

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秋葉原無差別殺傷事件の加藤智大死刑囚の死刑が執行された

6月26日、2008年に7人の命を奪った秋葉原無差別殺傷事件の加藤智大死刑囚の死刑が執行された。岸田文雄内閣では、2021年12月の死刑執行に続いて2例目となる。
14年前に東京・秋葉原で発生した秋葉原通り魔事件は、日本中を震撼させ、秋葉原の安全対策が見直されるきっかけとなった。事件後、秋葉原の人気アトラクションであった歩行者天国は中止され、アニメやメイド喫茶文化で知られる秋葉原は大きく変化した。

事件後、千代田区、地域住民、家電量販店経営者らが委員会を立ち上げ、より安全な環境づくりのための対策を協議。住民のパトロールや防犯カメラの設置などの対策を実施した結果、歩行者天国は約2年7カ月後に、開催期間の短縮と大道芸の禁止はあったものの、復活した。

相次ぐ無差別襲撃事件への懸念

秋葉原での殺傷事件に続き、全国各地で、面識のない不特定多数の個人を狙った無差別襲撃事件が相次いだ。これらの事件には、2022年8月の小田急線車内刺傷事件、その2ヵ月後の京王線車内刺傷放火事件、2022年12月に26人の命を奪った大阪の精神科クリニック放火事件などが含まれる。

死刑の議論は続く

松野博一官房長官は記者会見で、花梨康弘法務大臣は死刑執行について、法律に基づき適切な判断をしたと述べた。世論に配慮しながら死刑制度を慎重に検討する必要があるとの認識を示した。
松野氏は、世論の大多数が、極めて凶悪で残虐な犯罪に対する死刑を支持していることを指摘。また、極めて重大で残虐な犯罪を犯した者の死刑執行はやむを得ないものであり、死刑を廃止することは現状では不適切であると述べた。

死刑囚の数と現在進行中の上訴

法務省によると、加藤智大死刑囚の執行により、全国の拘置所に収容されている死刑囚は106人となった。
悪名高い「袴田事件」で死刑が確定した袴田巌は再審が認められ、2014年に釈放された。
現在、61人が再審または有罪判決を覆すための上訴を求めている。

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